
自叙伝過去 エッセイ
※この内容は私の経験をもとに、心身症や、心の病気にかかっていらっしゃる方の参考になればと思い、発信しております。
『教訓 人の支えのおかげで、苦難を乗り越えることができる。頼るときは頭を下げて、自分ができる立場になったら、恩を送る』
⑤の過去からの続き
病気を発症してから、私と両親との心の距離は、かなり近くなり、特に父親は、私に良かれと思われることを試すように、色々なところに連れて行ってくれた。
最終的には、月曜、水曜、金曜日に針治療、火曜、木曜、隔週土曜日に温泉治療と、仕事が終わった後に、私を連れていってくれた。
半田市に実家があり、針治療は名古屋市、温泉は南知多町まで、それぞれ片道1時間ほどかかる距離を父親は、月曜日から土曜日まで仕事が終わって疲れているのにも関わらず、車に私を乗せて連れていって行ったのであった。
針治療、温泉は3年間通った。
その当時も申し訳ない気持ちと感謝の気持ちであったが、改めて書き綴っていると、父のことを思いだし、涙が溢れる。
また、この父親との道中の時間が、今思うと宝の時間であったと思う。
父親は子煩悩であり、家族思いの人であった。
私はかなりのファザコンであり、父親のことを尊敬していたので、知らず知らずに父親と他の男性を比べていたように思う。
母親は、一言でいうと天真爛漫で、子どものような人だった。わがままで、自分本位に考えるところがあり、マイナスの面が強く出る時は、本当に嫌気がさしたが、不思議と物事の真髄を本能で捉えている人であった。専業主婦であったこともあり、母は子育てにコミットし、短大で生活科を先行したこともあるのか、子どもの心身の発達のために食事や環境づくりは非常に熱心であった。
苦労が多かった父は、母の天真爛漫さによって、心を潤わせていたのだろうなあと思う。夫婦仲はよかったと思う。喧嘩もよくしていたような記憶がある。
私は両親のおかげで、病気が改善できたと思う。
細かいところまで気配りする、やや神経質な父親と、おおらかな母親との日々の関わり方は、私にとってはバランスがとれ、ちょうとよかった。
改めて思う。両親の愛情のおかげで改善できた。そしてこの経験から、私は自分にも子どもができた時、とくにその子の大切な時には、両親からしていただいた恩を送り、自分の命に変えてでも守ろうと。 続く







